これは何?


2005年 2月 1日 (火)

それぞれの学校の授業で余談として話したことを少々紹介しよう。

若者,特に若い男性の言葉が,その主体が粋がっているせいかいささか乱暴に聞こえるのは,間々あることだ(最近では女性の言葉も汚いことがあるが),そうした折りには二重母音が合わさって一つの長音になることが多い。例えば,「うまい」「うメー に([ai]→[]),「すごい」「すゲー に([oi]→[])なったり,あるいは(個人的には若干違和感があるが) 「まずい」「まジー に ([ui]→[])なったりするのは,まだわかる。それぞれ元となった二つの母音の口の形を間を取ると,たいだい合わさった長音のそれになるからだ。他方,私がどうも納得いかないのが 「ちがう」「ちゲー([au]→[])と発音することだ。しばしば学生同士の会話で 「おい,ちゲーよ!」 などと言っているのを耳にすると,気になってムズムズしてしまう。

[a] と [u] の中を取るのだとすれば,[e] ではなくむしろ [o] だろう。英語でも “aural” は [ɔːr(ə)l] と発音するし,関西では 「買うてくる」「コーてくる」 と言う。そうした点からも,[au] を [](または [ɔː])と変化させることは合理性があるのではないか。そうなると,前述の会話の例では 「おい,ちゴー よ!」 と発音するのが適切だということになろう。

「そういうわけで,私はこれより 『ちゴーよ』 普及委員会を結成することにしたから,学生諸君もこれを適切に使うように。」 というのが学生との会話のオチなのだが,特に言語学等の専門でもないただの素人の雑感・随想と思ってくれればよい。


最近昼間自宅にいるときに昼寝をすることが多い。疲れが溜まっているのか,薬のせいか。おそらく深夜に至るまで原稿を書いたりしている反動が一番大きな要因なのだろう。

見たもの・聴いたもの


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