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2009年 4月 21日 (火)

先日予告だけしていた件。その日私が受け取ったのはある出版社からの文書で,“著作権者の皆様へ (「グーグル和解」に関するお願い)” と標題が打ってあった。その名のとおり,いわゆる Google Book Search を巡る米国の訴訟で同社と米出版業界とが和解に至った件(これについては 福井健策弁護士のコラム が問答集もあって詳しい)に関連してのものだ。

要するに和解への対応を当該出版社に一任してほしい,という内容なのだが,これがなかなか面白い。特に以下の部分。

この和解について権利者が取り得る選択肢は以下の5通りです。

  • ①「和解」に参加して、グーグル社による使用をすべて認める。
  • ②「和解」に参加することを拒否する。(選択期限は5月5日)
  • ③「和解」に異議申し立てを行う。(選択期限は5月5日)
  • ④「和解」に参加し、その後、表示使用から除外する。
  • ⑤「和解」に参加し、その後、特定の書籍をデータベースから全て削除する。

小社と致しましては、種々検討した結果、①は到底承服し難く、②、③は現実的でないと判断した上で、所属している社団法人日本書籍出版協会の意見も参考にし、⑤を選択致したいと考えております。〔強調は関堂〕

なぜ「到底承服し難〔い〕」のか,私にはその理由がこの文書からだけでは読み取れず,ゆえにこの表現をア・プリオリに用いている点が何となく気になった。しかも「承服し難〔い〕」とはいかにも主観的な言い方だが,これは出版社としての立場ゆえなのか,それとも著作権者を代弁してか。もし後者だとしたら,いささか“余計なお世話”の感がないわけでもない。

ここで対象となっている(私が部分執筆した)書籍は大変高価なもので,学生なぞに「買え」とは(それこそ)“到底”言えないシロモノだ。一般の人だっておそらく自腹で買うことを躊躇するだろう。買ってくれるのは,せいぜい大学の図書館か,経費で買える立場の人に限られよう。そうだとしたら,むしろコンテンツを電子データとしてもらったほうが,図書館等の限られた空間を超えて,より多くの人々に享受されるようになるのではないかと期待すらしてしまう。

一任せよと言うのであれば,①を選択することで Google から得られるであろう利益と,⑤を選択することで維持できるであろう利益とを,シミュレーションでもして比べて見せてほしい。そして,私の発信した情報が世界中に届けられる上記①への期待(精神的利益)よりも,これを選択しないことのほうが適切であるのだと私を納得させてほしい。それで納得できれば「承服し難〔い〕」との言い方も諒とできるが,そうでない以上は,カッとなって頭に血が上った言い方にしか思えないのだ。

この件,当該出版社に照会してみようかな……。

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