2012年 10月 16日 (火)
有償著作物等の著作権等を侵害する自動公衆送信を受信して行う私的使用目的のデジタル方式による(知情)録音・録画行為に罰則を科すこと(いわゆる「違法ダウンロード罰則化」)を内容とする119条3項を盛り込んだ改正著作権法(平成24年法律43号)の一部が施行されて半月が経った。これまでのところ “見せしめ” としての逮捕・起訴等はまだなされていないようだが,施行日に前後して レコード製作会社のサイトで場合によっては脅しとも受け取れるような表示がなされたことを訝る声が少なからず上がる など,ネット・ユーザーを中心にそれなりの騒動にはなっているようだ。
この法改正自体(その内容はもとより立法経緯も),そしてこれに伴う一部権利者らの事前のロビー活動や,上記表示のような改正後の動きなどに対しては,「顧客を泥棒扱いしているのか」などという声がしばしば聞かれる。なるほど本来著作権・著作隣接権は「複製」「公衆送信」といった 利用 に及ぶのであって,「読む」「見る」「聴く」といういわゆるエンド・ユーザー(顧客)の 使用 行為には及ばない。しかし2年前から施行されているいわゆる「ダウンロード違法化」著作権法改正(平成21年法律53号)と今般の罰則化は,事実上エンド・ユーザーの行為を規制しようとするものである(もっとも条文上あくまで対象とされているのは「デジタル方式の録音・録画」という「利用」行為であり,形式的には上記原則に従っているが,実際にはエンド・ユーザーが権利侵害を問われることになる点に留意すべし。)。これをもって「顧客を泥棒扱いする」と評するのはあながち大袈裟とも言えないだろう。
ところで,この「顧客を泥棒扱いする」という権利者等の態度なのだが,実は今に始まったことではなかろうと思うのだ。言うなればこれは,「著作権等を侵害する行為をなすと思しき一部の不届者が現れるのを防ぐ目的で,それ以外の多数の善良な一般消費者の行為まで禁じる」という趣旨なのだと思われるが,従来からこのような扱いを我々は受けてきた。例えば音楽のコンサートやライヴ,演劇等の興行に足を運ぶとしよう。そのチケットの裏や上演前のアナウンスでは,ほとんど例外なく「録音,写真撮影は禁止」という旨の警告がなされている。絵画等の展覧会でも同様で,ほとんどの場合が「撮影禁止」だ。これらは言うなれば「リアルの世界において顧客(観客)を泥棒扱いしている」ことにほかならない。しかし我々が当然と思っているこれらの仕打ちは,実は欧米ではほとんど見受けられないという。
以前他大学の非常勤講師でご一緒するフランス語のある先生がおっしゃっていた逸話がある。フランスでの音楽コンサートのチケットの注意書きには,「三脚を立てての写真撮影は禁止」という旨が書かれているそうだ。これは逆に言えば「三脚を立てるなどして他の観客の迷惑になる状況でなければ,写真撮影自体は構わない」という趣旨である,と。またこれとは別にグラフィック・デザインを業としている方に伺ったところによると,欧米では展覧会にて「撮影禁止」が謳われることがあまりない,と聞く。もちろんそのようにして撮影した写真等を商業利用するなどの行為が許されないのは当然だろう。しかし個人で愉しむことはむしろ妨げられない。それどころか最近は,例えば SNS などへの投稿・掲載までをも積極的に認める場合さえあるとも言う。
伝聞ばかりではないかと思われる向きもあるかもしれないが,実際にそうした様子を確認できる媒体もある。引用の画像をご覧いただきたい(画像からのリンクを辿ることによって大きな表示で見ることができる)。これは DVD “Minimum-Maximum” (Kraftwerk) からの一コマだが,観客の何人かがスマートフォンやデジタルカメラ等で撮影している様子が見て取れる。また Tumblr というサービスを中心に出回っている “Rock Concert Audience Evolution” と題する画像 でも,2000年代以降のコンサートの観客が当然のように写真や映像を撮影している様を読み取ることができる。思えばこうして撮影等された映像・音源から海賊版(海賊盤)が出てくるリスクは当然あろう。しかしそれらが実際に出てきたら確固たる手段をもって止めれば足りるのであり,一人ひとりの観客が思い出として何らかの記録をすることに寛容であることは,エンドユーザー(顧客)を泥棒扱いせずに信頼しているという点で,成熟した社会を象徴しているかのように思われる。
かつて我々の社会はもっとおおらかで現在の欧米に見られるように個人的な愉しみには寛容だったのかどうか,はた(もしそうだとすると)それがいつの頃からか厳格になってしまったのか,僕は浅学にして知らない。しかし,万に一つ誰かが泥棒になるのを防ぐために一般大衆たる万人を泥棒扱いしてしまうのが,今や我々の「文化」になってしまっているような気がして仕方がない。社会の情報化が進み,情報倫理とかリテラシーが向上しつつある(もとより大衆の側もそうした成熟をアピールする必要があるのだろうが)現代にあっては,いわゆる権利者たちは,成熟した一般大衆がより倫理的に振る舞うことをもう少し期待してもいいんじゃないかとも思うのだが,残念ながら冒頭に述べたような昨今の動きを見るにつけそれはなかなか叶いそうにない。むしろ少々寂しい「文化」が我々の社会で成熟しつつある。
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2012年 10月 9日 (火)
ここしばらく(画面でもわかるとおり9カ月ほどの間)Path という SNS を利用していた。自分の発言(考え),写真,動画,(自分の視聴している)音楽や映像,場所(スポット)などを投稿し,それらのモーメント(moments 瞬間)を,Facebook や Twitter といった他の SNS よりも限られた範囲の友人たちと共有する,というものらしい。ユーザー・インターフェイスが秀逸で各種の投稿をするのが面白く,またホーム画面には他の SNS と同様に自分と自分の友人のモーメントが時系列(タイムライン)で並ぶが,文字列ばかりというのではなく,画像は画像として,音楽や場所はリンクを伴うなどして表示され,見ているだけでもなかなか楽しい。さらには他の人たちの投稿に対するリアクションも,コメントを残すことはもちろん,「いいね!」の一種だけではなく「笑い」や「驚き」などの数種のエモーティコンを使って示すことができる。この辺りもまた他の SNS と差別化される点だろう。しかも他の SNS と連携させて,Path から Facebook,Twitter,Tumblr および Foursquare のそれぞれに同時投稿もできるのだ。
実際私も,友人をリアルで会ったことのある人だけに限定しつつ(それゆえに友人申請を断ってしまった方も数名ある。ご容赦願いたい。)それなりに愉しんで使っていた。Facebook 等に連携させての投稿はもちろん,ちょっと Facebook や Twitter で言うのも憚られることなども気軽に投稿することができたし,友人たちの投稿も,変に気を遣うこともほとんどなく追うことができた。
ところが,だ……サーバーのトラブルがしばしばあって,しかもそれが非常にストレスフルなのだ。もとよりこういう SNS やウェブ上のサービスにとってはサーバーのトラブルは不可避だろうから,それを云々するつもりはない。ただ Path の場合はなぜだか特にストレスになるように思われて仕方ない。そこで,自分なりにそのストレスの原因がどこにあるのか考えてみた。
SNS にあっては通常そのサーバーから各ユーザーがデータを取得するものと思われ,おそらく Path も同じような仕組みであろう。だが(ここからは素人目での推察でしかないのだが)Path の場合は,ローカルのデータとサーバーのデータを混ぜながら適宜「同期」しているのではなかろうか。すなわちユーザーが自分で投稿したものはとりあえずローカルのデータとして表示され,他の友人たちの投稿のデータをサーバーから取得した上で時系列に並べ直して表示しているような感じがする。
すなわちこれが,トラブルの際のストレスを増大させる要因ではないかと考える。他の,例えば Twitter なら(最近はほとんどサーバー・ダウンすることもなくなったが),ほかの人のタイムラインやプロフィールも見ることができなければ自分の投稿もダメで,いわゆる “クジラ” が表示されるだけという状態になる。逆に言えばこれによって否応なく「ああ,ダウンしているんだな」と知らされるので,なんというか諦めもつく。しかしながら Path の場合は自分の投稿はとりあえず自分には(投稿がきちんとできたように)見えている。ユーザーは「他の SNS に連携させたのに流れないなぁ」とか「この数時間俺しか投稿していないのかなぁ」とか「他人が他の SNS に Path から連携させたリンクの画像等がちゃんと表示されないぞ」という感じでしかほとんどトラブルを察することができない。果たしてそこでトラブルに気づいても如何ともし難く,Path のサーバーが復旧してからようやく友人たちの投稿がどっと流れ込んできて(しかもそれが正しく時系列になっていないこともしばしば)ゲンナリしたり,自分が他の SNS へ連携させたはずの投稿が何時間も後になって当該 SNS に流れてきたりしてガックリするのだ。各種の投稿を「モーメント」などと称して見せるのを特徴としているのに,肝心のその「瞬間」を逃さざるを得ないような仕組みになってしまっているのは大変残念だ。
サーバー・ダウンなどのトラブルをなるべく起こさないことはもちろん肝要なのだろうけれども,トラブルが起こった場合の見せ方というか,トラブル時にユーザーにどう振る舞わせるかというのも,これまた大事なのではないかなと思った次第だ。とにかく,上記のような仕組みの欠点でストレスを感じざるを得ない以上,しばらく Path の利用を見合わせることにした。先般のバージョンアップで iPhone の写真の中に勝手にアルバムを作る仕様にしたことももの凄くイヤだしね。
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2012年 7月 31日 (火)
突然だが,諸般の事情により近年ほとんど使っていない道具を整理・処分することとした。大半は捨ててしまうのだけれども,主に大学生時代にハマった家庭用ゲーム関係の物は,中には単に捨てるのが惜しいものもあって,もし望む人がいるなら譲ってはどうだろうかと考えるに至った。
という次第で,下記のリスト(順不同)に掲げた物をいずれも無償でお譲りしたいと思う(ただし宅配便利用の場合は着払いにて送料を負担いただく)。なお,バッテリーバックアップ方式のソフトについてはいずれも動作保証はしないのでこの点をご了承いただきたい(返品も受けかねるし送料返還もしない)。
- ハードウェアおよび周辺機器
- ワンダーメガ本体(メガドライブ+メガ CD)+バックアップRAMカートリッジ〈注:映像・音声の出力ケーブルなし〉
- セガサターン本体+バックアップRAMカートリッジ+マウス+アナログ・コントローラー(後掲ソフト “ナイツ” 付属品)
- セガサターン用バーチャスティック・プロ(写真上)
- セガサターン用レーシング・コントローラー(写真下)
- ファミリーコンピュータ用ソフト【FC】
- ドラゴンクエストⅢ
- ツインビー3
- 迷宮島
- 燃えろ!!プロ野球
- ファミスタ ’89 開幕版
- ダイナマイトボウル
- クォース
- サンダーバード
- テトリス
- テラクレスタ(箱・説明書なし)
- ファミリーサーキット(箱・説明書なし)
- 赤龍王(箱・説明書なし)
- スーパーファミコン用ソフト【SFC】
- ドラゴンクエストⅢ
- ドラゴンクエストⅤ ※8月3日追記
- ドラゴンクエストⅥ ※8月3日追記
- ウルティマⅣ
- ファイアーエムブレム
- ファイナル・ファンタジーⅣ
- ファイナル・ファンタジーⅤ ※8月3日追記
- ファイナル・ファンタジーⅥ
- ロマンシング サ・ガ
- ロマンシング サ・ガ2 ※8月3日追記
- グラディウスⅢ ※8月3日追記
- ワールドヒーローズ ※8月3日追記
- ストリートファイターⅡ ターボ ※8月3日追記
- フロントミッション ※8月3日追記
- ハイパーゾーン ※8月3日追記
- レミングス ※8月3日追記
- ゼルダの伝説 ※8月3日追記
- 摩訶摩訶 ※8月3日追記
- メガドライブ用ソフト【MD】
- シャイニングフォース
- シャイニングフォースⅡ
- 港のトレイジア
- ファンタシースター ~千年紀の終りに~
- メガ CD 用ソフト【MCD】
- モータルコンバット
- F1 1993 ヘブンリー・シンフォニー
- ワンダーメガ・コレクション
- ゆめみやかたのものがたり
- シャイニングフォースCD
- セガサターン用ソフト【SS】
- ロジック・パズル レインボータウン
- 卒業Ⅱ
- ぷよぷよ通
- シャイニング・フォースⅢ シナリオ1
- シャイニング・フォースⅢ シナリオ2
- シャイニング・フォースⅢ シナリオ3
- 野々村病院の人々
- ときめきメモリアル(バインダー+特性バックアップRAMつき)
- デイトナ USA
- ナイツ
- ヴァンパイア ハンター
- アウトラン
- ファイティングバイパーズ
- シムシティ2000
- ストリートファイター ZERO2
- バーチャファイター キッズ
- リグロード サーガ
- ファイターズメガミックス
- バーチャファイター リミックス
- セガラリー・チャンピオンシップ
- ドラゴンフォース
- バーチャファイター2
- F1 ライブインフォメーション
- 伝説のオウガバトル
- セガサターン フォトCDオペレーター
- セガサターン電子ブックオペレーター
以上。上記のうち何かほしいものがあるという方や不明な点を照会したいという方は,Twitter で @sekikos に宛てて以下の要領で希望するソフト等の番号にて発言いただければ幸いである。
@sekikos ゲーム希望。メガCD本体とMD-1,3,MCD-2。
一応期限は8月3日(金)を目処とさせていただく追記したこともあって8月5日(日)までお待ちします。なお同一物件に希望者が複数あった場合は,直接引き取りに来ていただける方を優先するので(宅配輸送によるトラブルをできるだけ避けるため)この点もご了承いただきたい(さらに同一条件が複数の場合は,譲受の意思表示が早かった方を優先することを原則としつつ協議・調整する)。また宅配便利用の場合は送付先として住所・氏名・電話番号等をお知らせいただかなくてはならない点も承知いただきたい(もっともこれらの情報の利用は発送のみに利用し,その後削除する)。
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- わたなべともふみ
- Posted on 2012-08-04, 08:56:34 JST
-
ツイッターでは@outshutsayingです。 バーチャスティックプロを希望いたします。 よろしくお願いいたします
2012年 4月 18日 (水)
すっかり時間が経ってしまったが,去る 3月28日(水)に なんば紅鶴 で行われた “これまでの音楽とこれからの音楽” というイベントに出演(?)した。その際に僕が話したことの概略をまとめてみたので,ここに掲載しておこう。
前提
著作権の目的となるもの、すなわち著作権法で保護されるものは「著作物」である。「著作物」とは「思想又は感情を創作的に表現したもの」と定義されている(著作権法2条1項1号)。創作的な表現を保護するための権利が著作権だ。
逆に言うと、表現でないもの、例えば「アイデア」や「仕組み(システム)」などは表現ではないので保護対象にはならない。なお、表現は固定されることまでは要求されていないから、例えば音楽を即興で創作して演奏した場合、それが録音されていなくても、また楽譜にされていなくても、立派な表現で著作物だと言える。また、著作権という権利の発生には手続きを要しない。創作がなされれば(完成しなくとも)その著作物について著作権が発生する。
現代音楽の表現
現代音楽も表現である以上は「著作物」として保護される。もっとも現代音楽にあっては、奇抜な作品について、それが「表現」なのか「アイデア」なのか判然としないものがしばしばある。以前 “これ音” で取り上げて紹介した作品を例に「表現」と「アイデア」の混同(マージ:merge)を見てみよう。
David Cunningham の “Error System (bagfgab)” は、「一定のフレーズを繰り返すのだが、その最中に演奏を間違えた場合は爾後その間違えたとおりを繰り返していく」というアイデアに基づいて表現がなされる作品だ。
Christian Marclay の “Record without a Cover” は、「もともとスクラッチ音が記録されているアナログ盤レコードを、保護袋や保護ケースなしに運搬することでさらに傷がつき音が変わる」という作品。また同じく “Footsteps” は「足音やノイズが記録された何枚ものレコード盤を床に広げて、その上を足で踏みつけて歩くことによりやはり傷をつけてさらなる音を作り出す」というもの。これらは表現を作出するための手法がアイデアによって示されており、それを実際に行うことで表現が成り立つ。表現に至るまでには「運搬中に傷がつく」とか「足で踏みつける際に傷がつく」という偶然の要素が大きく、その根拠となるのは先述のアイデアなのだ。
究極はかの有名な John Cage の “4′33″(4分33秒)” で、その演奏時間の間「演奏者はまったく音を出さない」というものだ。ここまで来るとほとんど表現はアイデアに直結する。例えば私が、Cage のアイデアを拝借して「演奏者はまったく音を出さない」という “2′16″(2分16秒)” という「楽曲」を作ったとしたらどうだろう? これは表現の「複製」ないし「翻案」として著作権を侵害するか?
表現の創作者は誰か?
アイデアと表現のマージにおいてもう一つ問題となりうる点があるーーそれは「創作者が誰か」ということだ。
著作権を原始的に取得する者は「著作者」すなわち「著作物を創作する者」(著作権法2条1項2号)だ。前述のように「著作物」は創作性のある「表現」でなければならないから、単にアイデアを出したに過ぎない者は著作者たりえない。
アイデアが表現に直結し、あるいは極めて近いものである場合、その表現に創作的に関わった(寄与した)のが誰なのかが判然としなくなることがしばしばある。前回 “これ音” で披露された あな のオリジナル作品のうち、例えば “生きてる” の場合はどうだろうか? 想像するに、まず「現代詩で表現をしよう」というアイデアがあったのだろう。また「ある特定のフレーズを決めて、それを分割してその間にさらに音や言葉を挿入することでどんどんフレーズや文章を作っていく」という基本的なコンセプトが決まり、さらに「当該特定フレーズとして “生きてる” を選択決定する」という過程もあったであろう。そして本番でのアドリブを交えた「具体的表現」ということになる。
これらの過程で、基本的なアイデアやコンセプトを提案したことは「表現に創作的に寄与した」ことになるだろうか?ーーこれは否定的に解さざるを得ない。アイデアやコンセプトがかなり具体的で実際の表現者(演奏家)に対してもそれが具体的に指示されていたならばともかく、抽象的なものに過ぎない場合は「創作的表現をなした」とは言い難いだろう。
いずれにしても、現代音楽の楽曲・作品にあってはアイデアと表現がマージすることが多く、そうしたケースでは上記のような問題を孕んでおり、実際に裁判になってみないとわからないといういわゆる「ケース・バイ・ケース」の事例が多々あるものと思われる。
以上。
今日の Twitter から
- 00:00 臥薪嘗胆だな……。
- 09:38 例えばこれね → http://j.mp/bYKODR RT @sekikos: そのクセ「わが国の著作権法は最先端への対応改正がもっとも早い」とか自慢げに言っちゃうんだよね。
- 09:43 へぇー俺様 Tumblr は2009年2月8日から使い始めていたんだなぁ。
- 17:22 たびたび言っていることだけど,「わかりやすい授業」っていうのはある意味で「わかりにくいことをわかったような気にさせる授業」なんだよな。
- 17:27 俺様はしばしば「授業がわかりやすい」と言われるが,先刻の発言の可能性があることもちゃんと学生に注意喚起しているよ,自虐的に(笑)。 RT たびたび言っていることだけど,「わかりやすい授業」っていうのはある意味で「わかりにくいことをわかったような気にさせる授業」なんだよな。
- 17:49 え,なに? 絵文字は SoftBank だけ仲間はずれになるの?
- 18:10 普段140字以内の文章を書くのに慣れていると,いざ「400字程度で紹介文書け」とか言われて戸惑う(半分嘘ですが)。
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2012年 2月 16日 (木)
昨年末からまた Vaio X の調子が悪くなっていた。症状はちょうど約一年前のそれと同じで,いつも必ずではないが起動時に SSD にアクセスできず “Operating System Not Found” となる。それが先週 2月 8日から顕著になってきたので,やはりまた修理に出さざるを得ないということになった。
一年前の前回は SSD の接触不良ということでディスクの内容は消去されずに組み立て直すだけで無事に帰ってきたので,今回もそうだろうと軽く修理に出すことを考えていた。しかし念には念をと思い,8日に一度奇跡的にちゃんと起動した機会にシステム・イメージのバックアップを取っておいた。システム・イメージのバックアップは,Windows 7 では標準で備わっている機能で,Professional または Ultimate であれば,バックアップ先としてネットワーク・ドライブをも選択することができる。Vaio X には 256GB の SSD を搭載してあってそこに相当分のデータが含まれているので,やはりここは DVD にバックアップするのではなく,2TB あるネットワーク HD に保存するのが合理的だと言えよう(実際その際のバックアップデータ,すなわち Sysimg フォルダは全部で 151GB にもなったし,バックアップには6時間余も要した。)。
さて,サポートの指示に従って 2月 9日に修理に送り出した Vaio X,途中一度担当者から電話があり,SSD を交換すると言う。こちらはまた接触不良だからそのまま帰ってくることを期待していたのだが,残念ながらそうはならないようだ。確かに,一年経ってまた同じような症状が出るということであれば単なる接触不良だけの要因ではなかったのかもしれない。SSD 換装で根本的に直るのであれば致し方ないだろう。しかも今回は,直前に取ったシステム・イメージ・バックアップがあるからダメージは少ない……と思っていた。
そして Vaio X が戻ってきたのが 2月 14日朝(写真1=上から順に)。この日は昼間予定があったので,夕食後にゆっくりシステム・イメージ・バックアップからの復元をしようということに。
一応 Windows 7 の解説本なども参照しながら始めたのだが,なかなか上手くいかない。まず初期設定をして,ネットワークにも繋ぐというところまではよい。通常起動してコントロール・パネルの復元メニュー(の深いところ)からシステム・イメージの復元を選び,再起動後にネットワーク接続をするのだが,ここでおよそ二回に一度はシステム・イメージのデータにアクセスできずエラーで復元作業は中断してしまう。そのたびにまた通常の状態で再起動するので時間が余計にかかる。このままではいつになるかわからないので,電源を入れる際に起動メニューを出してそこから「コンピューターの修復」を選び,直接「システム回復オプション」を出すようにした。
そこから進んで何度かに一度はバックアップしておいたシステム・イメージのデータを選択する画面までは行ける(写真2)。ここでイメージ・データを選択すると問題が――「システム修復ディスク」を作れと促されるのだ。「システム修復ディスク」はすでに作ってあるのでいまここで作る必要は毫もないのだが,なんと「次へ」が選択できない!(写真3)しかもここで「キャンセル」をすると,エラーで再起動されるか「システム回復オプション」メニュー画面に戻ってしまう。仕方ないので「システム修復ディスク」を作る(写真4)と,結局ここでも「システム回復オプション」メニュー画面に戻る……。これの繰返しを何度かして,「システム修復ディスク」を3枚も作ってしまった(苦笑)(写真4)。
万事休す……しかしこのまま諦めるわけにもいかない。なにせ Windows 7 もあれだけカスタマイズしてあったし,アプリケーションやデータもまた一から入れ直すことなど困難極まりないからだ。そこで考えた――「システム修復ディスク」作成を執拗に促されるのであれば,その必要がない方法で起動すればよいか,と。而して,その3枚作った「システム修復ディスク」のうちの1枚を使ってコンピューターを起動した。すなわち,BIOS で外部ドライブの起動を優先するよう設定変更して……それによって起動した「システム回復オプション」メニューから「システム イメージの回復」を選び,もうここまで何度も何度も繰り返した手順でイメージ・データの選択まで進むと……
行けた!(写真5)
すんなりと各ドライブのリカバリーが始まって,あとは支障なく進むことを祈るだけ。結果的に,すべてのリカバリーが終わるまで6~8時間ほどかかっただろうか。D ドライブのリカバリーの途中で床に就いてしまったので,起きた時にはすでにリカバリーが終了し,無事に修理に出す前のデスクトップ画面が表示されていた。
今回,なぜ「システム修復ディスク」作成から先へ進めなかったのか原因はよくわからない。Windows の設計ミスなのか,PC ベンダー側の問題なのか……。いずれにしても上手くいく方法が見つかってよかった。Windows ユーザーでいろいろとカスタマイズしている方にはシステム・イメージのバックアップを是非お薦めしておきたい,改めて。上手くリカバリーさえできればかなり有用なのだから。
今日の Twitter から
- 09:10 iPhone に音楽データを再同期中。ちょうど 2500 トラックある。 [pic] — http://path.com/p/1jt0Ud
- 11:14 2500トラックの楽曲データの同期がやっと終わった。
- 12:17 学生からすると、楽な講義で単位を取り、課外活動に専念した方が面接で話せるネタが増える。一方の教授も、講義なんて手を抜いて、自分の研究時間を増やしたいというのが本音です。企業はそれを知っているから、大学の成績など見ずに面接ばかり重視する。☞ http://j.mp/AeB18f
- 12:23 「学生の教養を育む」と言っても今日の大学にはそれこそが難しい。指導する教員の教養はどうなんだ?
- 12:25 手前味噌ながら,俺は,阿呆みたいに音楽を聴くのも,三つ星レストランで食事をするのも,クルーズ船に乗るのも,飲み会に出かけるのも,自身の教養に資すると思ってやっているけどね。
- 12:28 坂本龍一さん @skmt09 がご自身のお嬢さんに「音楽をやるなら映画をいっぱい見ろ,本をいっぱい読め」とおっしゃていたという逸話を仄聞したことがあるけど,そういうことを言ってくれる「先生」って実はあまりいない。
- 13:08 ☞ クラフトワークが『Autobahn』以降の全スタジオ作を全曲演奏するスペシャル・ライヴを4月に開催 - amass http://j.mp/AD9b1V
- 13:56 Win7 システム・イメージ回復の顛末 - M4 (メディア批評日記) : 2012年 2月 16日 http://m4.sekidou.com/2012/02/16.shtml via @sekikos
- 17:06 今朝の朝日新聞15面オピニオンに John Paton 氏のインタビュー記事。ニュース・サイト有料化に反対の意を表し,それだけではダメで記者がみな SNS を活用すべしと説く。しかしその記事が朝日新聞デジタルにあっては無償では読めないという罠(笑)。
- 17:10 いや当該記事を紙で読んだ時にもしかしてそうかなとは思ったけど,とんだ笑い話だよ。せめて当該記事だけでもネット上で読めるようにすればいいのに。
- 17:23 いや別にインタビュー記事を載せたらそのインタビュイーの言うとおりにしろとは微塵も思いませんよ。しかし当該インタビュイーが,自身のご発言というか主張が有償でネットに掲載されているということをどうお感じになるかね。
- 22:35 swam 3000 meters including the 45-minute swim-training (1400m). 自主練と45分スイトレとで合計3キロ泳いだ。3キロは久々だなー。 #exerciselog
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2012年 1月 13日 (金)
今日の Twitter から
- 00:33 プライベートに設定した発言等は友だちにも見えないのか、Path。
- 00:47 電源タップ - M4 (メディア批評日記) : 2012年 1月 12日 http://m4.sekidou.com/2012/01/12.shtml via @sekikos
- 01:30 明日(もう今日)本務校の大阪工大はセンター試験前日の準備のため授業は休講です。
- 09:18 Path での友だちは、ごく親しい人で、かつ俺が阿呆なこと(例えば「うんこてんこ盛り」とか)を投稿しても問題ない人だけに限定しようと思う。
- 09:21 というか阿呆な発言を例示しておいて Path から Twitter にテメェで流してたら意味ないやん(自嘲)。
- 09:38 んー…Yahoo! USA のメールのプッシュ受信が時折うまくいかなくなるなぁ。
- 10:34 ☞ “Listen With” ―FacebookがTurntable.fm風のいっしょに音楽を聞きながらチャットできるサービス開始 http://jp.techcrunch.com/archives/20120112facebook-listen-w... via @jptechcrunch
- 10:47 「一度は行ってみたい国とかありますか?」に答えました http://theinterviews.jp/sekikos/2637702 #theinterviews
- 11:01 イーモバイルから Pocket WiFi を G4 に機種変更せんか?という案内が来ているんだけど,通信エリアとかどうなんだろう? 最大25ヵ月割引となると現在の月額料金より安くなるんだけど。
- 11:05 Pocket WiFi 機種変のネガティヴ・ファクターとして,機器のサイズがあるな。現状の機種より一回り大きくなる。重さはどうだろう? 先日ヨドバシ梅田では実機に触れることができなかったのでまだわからんが。
- 11:08 通信エリアについては案内文書に補足が書いてあったわ。G4 エリア外では従来方式通信に切り替わるのね。ということは現有機と通信可能域自体は変わらないか。
- 11:12 機種変更キャンペーンでの通信料割引が最大25ヵ月なんだが,おそらく2年もすりゃまた新しい通信方式とかになっちゃうんだよね,きっと(笑)。
- 11:16 25ヵ月限定とはいえ月額通信料も今よりちょっと安くなるからな。家庭内稟議出しておくか(笑)。
- 19:18 swam 2700 meters in total. 自主練。クロール50mのピッチが少し速くなったかもしれん。 #exerciselog
- 19:32 iPhone のホーム画面、というか OS の言語設定を変えて英語にした。このほうがしっくりくるし、日本語でなければ使えないということもないから。 http://flic.kr/p/bc641g
- 21:33 「著作隣接権とは、著作権の一部を契約等により持てる」という趣旨の発言を見かけたが酷い誤解だ。著作隣接権は何ら著作権に影響や負担を及ぼさないし、契約により生じるものではないのに(もっとも現行の「出版権」は「設定行為=契約」により生じるが)。
- 22:33 出版者の権利に関する一連の誤解発言は,一つにはこれまで曖昧になされてきた著者(原始的著作権者)と出版者との間の契約に対する不満がここにきて顕れてきたことが背景にあるのではないかな。
- 22:39 著作物を創作する人が,これを伝播・伝達する人(や企業・団体)に抱く「搾取・利用されている感」は必ずしも著作隣接権に由来するものではない。
- 23:08 iPhone は OS レベルで言語を英語に設定することで,例えば Echofon におけるような俺の嫌いなローカライズ(「○分前に web で」とか)も解消されるのでよい。
- 23:18 Path を使うと写真を撮るのがちょっと楽しくなるね、確かに。
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2012年 1月 12日 (木)
以前ウェブやソーシャルネットで言及した記憶もあるが,関堂はかねてより外出の際に必ず AC 電源の分配タップを携行している。最近ではスターバックスやマクドナルドなど,飲食店のカウンター席などで電源を使えるところがあるが,携帯端末と併せて PC も使うとなると 1口では足りない場合が多く,かといって一人だけでコンセントを 2口も占領するのは忍びないからだ。
従来から持っていたのは写真の右側に写っているごく一般的なタイプのもの。しかしこれで何度か困ったことがある。具体的にはスターバックスのいくつかの店舗で見かける,2口のコンセントが並んだタイプのところでは,その一方に当該タップを差し込むと他方を塞ぐ形になってしまって使えないのだ。自分だけでコンセントを占拠しないがための策なのにこれでは意味がない。
そこで新しい電源タップを購入した(写真左)。見てわかるとおり,全体が細くなっているので上記のような場合に邪魔にならない。これは ヤザワ STCS154BK という商品で,このサイズながら 4口 1500アンペアまで供給できる。アマゾンでも取扱いがある が,配送料を含めると高くなってしまうのでヨドバシカメラの通販サイトで購入した。これでモバイル・ライフがさらに快適になるかな。
今日の Twitter から
- 08:13 寝坊した。目覚ましをセットするのを忘れていたぜ。ま、仕事にはちゃんと間に合うけど。 #ohayo
- 08:32 寝坊したが朝食(焼けたパン)を摂るぐらいの余裕はあった。
- 12:58 Foursquare は Facebook に連携させているんだけど、Path からの連携で Foursquare にポストしてもその投稿は Facebook には流れないんだな。
- 13:32 Path の投稿内容って友だちになっていなくても、あるいはログオンしていなくても見ることができるのか。もっと閉じられたものかと思っていたが。
- 13:34 あ、「プライベート設定」ってすればいいのか! あとから設定変えられるのかな?Path。
- 13:36 Path、自分の投稿に対してあとからできるのは、エモーティコン、コメント、削除だけか。
- 19:50 外出時に携帯する電源タップ。右が従前ので左が今般購入したもの。従前のは,例えばスターバックスなどで時折見られる二つ並んだコンセントではやや邪魔になる。 http://flic.kr/p/bbBLSB
- 19:59 ちなみに今般買ったのはこれ http://j.mp/yis4kW (ヨドバシ通販サイトで)。アマゾン(マーケットプレイス)にもあったが配送料が高かったので。
- 20:39 さて、例によって泳ぎに行く。
- 22:56 swam about 1000 meters including the 45-minute swim-training. 今日の45分スイトレは「トレーニング」というより「ゲーム」。ゆえに距離も短め。 #exerciselog
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仰ることが的を得ていて、同意するほかありません。特にモーメントが時系列に表示されないというのは本末転倒で、Path愛用者の私もとてもストレスになるところです。また勝手に作られたアルバムフォルダを削除しても、Pathのカメラを使う限り自動的にフォルダが作成され続けるのも嫌になるところです。。。しかし私はもうしばらくこのままPathの顛末を見届けたいと思っております。